Superannuation (以下スーパー)のStatementを見られている方は多いと思います。年に1,2回郵送で送られてきたり、今どきはオンラインで常時観覧できるようになっています。
まずほとんどの方が以下のようなグラフなどを見て「今年は減った、増えた!」と思っていらっしゃると思います。
「それは正しいです!」
常日頃、スーパーなどの状態を把握するのは非常に重要な事です。
では表題に書いている「Tax-free / Taxable component」とはどういったことでしょうか?
これは「お金がどのようにしてスーパーに入金されたか」によって分類されています。まず[Tax Free componets]ですが、こちらは既にIncome Taxを払った後にスーパーに入金したConcessional contribution、また過去のスーパーの入金分 (the post-June 1994 invalidity component、the pre-July 1983 component)、その他から構成されています。対して[Taxable Component]はざっくりと「スーパー残額からTax Free費用を除いた額」となっています。なお[Taxable component (element untaxed)]は主に政府系で勤務した方のスーパーに表記されています。
- Tax-free component
- Taxable component (element taxed)
- Taxable component (element untaxed)
本章で重要としているのはDeath Benefit (死亡保険金)がNon-tax dependant (18歳以上の子供、Spouse 以外)に行く場合、Tax Free component部分は無税となりますが、Taxable (taxed element) component には最大 17%、Taxable (untaxed element) には最大 32% (含むMedicare Levy 2%)が現行の税法では掛かります。(条件あり)
例えば$800,000のスーパー残額をお持ちの方がいて、その全額が離婚等でSpouseではなく、30歳の息子さんに行くとして、そのうち$700,000がTaxable (taxed element) の場合、最大で$119,000の税金が引かれ、実際は$100,000(Tax Free部分) + $ 581,000 (Taxable (taxed element)) を受取人(息子さん)が受領する事になります。(細かい条件が絡み合いますので上記は一例とお考え下さい)
Taxable (taxed element) を無税となるTax-free componentに変えるにはRe-contribution Strategyが適用可能であれば、無税の範囲を拡大出来る可能性はありますが、スーパーの残額、年齢、各個人の状況なども考慮した適用の可否の判断が必要となります。また制限される年齢、金額に関しては政府の法令が頻繁に変更になっていますので詳細についての説明はここでは割愛させて頂きます。
なお死亡保険金がSpouseに行く場合は無税ですので、この条件は離婚されて奥様(ご主人様)ではなく子供に財産を残したい方、結婚されなかった方で親族、知人に財産を残されたい方などには非常に重要なアレンジになります。
< 以下参考サイト >
スーパーに関してのお問い合わせはFinancial Adviserにご相談下さい。