雇用者は被雇用者(従業員)に対して毎月一定額のSG (Superannuation guarantee)を支払う事が法律で義務付けられており(最低給与などの条件あり)、Financial Year 2021/22の場合は給与額(OTE : ordinary time earnings)の10%と定義されています。(SGは年度によって変わります)
Superannuationに通常の給与額以上を入金して、Superannuationを増額そしてIncome taxを減税することをConcessional contributionsといい、年間の入金最大額をConcessional contributions Cap、もしくはCC Capと呼び、Financial Year 2021/22の場合は 最大$27,500と定義されています。(CC Cap額は年度によって変わります)
また収入が高いと(FY21/22で$250,000)、CCへの (Fund内の) Taxが30%となります。(CCの通常のTax Rateは15% @ FY21/22)。(Division 293 Tax)
Concessional contributions を最大額に上げるためには2種類の方法があり、ひとつは自分で雇用主に頼んでSuperannuation への入金を増額=手取り減少をアレンジしてもらう事が出来ます。その方法はSalary Sacrifice (SS) arrangementsと呼ばれ、最大がCC Cap限度額を超さないように会社にアレンジをお願いします。
もうひとつの方法は自分でSuperannuationにBpayなどで支払い、支払い後自分のSuperannuationに「Notice of intent」というFormを提出します。この場合でも同様にCC Capの最大額を超えないようにします。なお自分でConcessional contributionsを行う場合は、会社からのSGを確認し、SG+CCがCC Cap限度額を超えないようにします。Notice of Intent発行後、Superannuation からCCの証明書が送られてきますので、その証明書をTax Return時にAccountantに提出、もしくは自分で申請すれば減税となり、Tax rerurnが増額になる可能性があります。
例えば$50,000の給料の場合
SGは$5,000(10% : FY21/22)なのでCC Cap限度額 (FY21/22:$27,500)に対して$22,500の Concessional contributions を行う事ができ、合法的にIncome taxの減税にもなります。
しかしSuperannuation に入金するという事は通常 Retirement Age まで口座にアクセスできない(お金をおろす事は通常できない)事は十分理解しておいてください。
2021年10月現在 FHSS(First home super saver scheme)に対してはSuperannuationへのアクセスが可能です。
Concessional contributions cap / CC Capに対してNon-concessional contributions cap /NCC Capというのがあり、簡単に言うと以下になります。
- Concessional contributions cap / CC Cap ==>Income Taxの減税になる
- Non-concessional contributions cap /NCC Cap ==>Income Taxの減税にならない
ここでは詳細は述べませんがNCCにもメリットがあります。詳細はSuperannuation項で説明します。
Unused concessional cap carry forward についても 詳細は別の項で説明しています。
< 以下のサイトは簡単にCC / NCCの説明をしています >
< 以下参考サイト >