Superannuationに通常の給与額以上を入金して、Superannuationを増額そしてIncome taxを減税することをConcessional contributionsといい、年間の入金最大額をConcessional contributions Cap、もしくはCC Capと呼び、Financial Year 2021/22の場合は 最大$27,500と定義されています。(CC Cap額は年度によって変わります)
また収入が高いと(FY21/22で$250,000)、CCへの (Fund内の) Taxが30%となります。(CCの通常のTax Rateは15% @ FY21/22)。(Division 293 Tax)
Concessional contributions を最大額に上げるためには2種類の方法があり、ひとつは自分で雇用主に頼んでSuperannuation への入金を増額=手取り減少をアレンジしてもらう事が出来ます。その方法はSalary Sacrifice (SS) arrangementsと呼ばれ、最大がCC Cap限度額を超さないように会社にアレンジをお願いします。
もうひとつの方法は自分でSuperannuationにBpayなどで支払い、支払い後自分のSuperannuationに「Notice of intent」というFormを提出します。この場合でも同様にCC Capの最大額を超えないようにします。なお自分でConcessional contributionsを行う場合は、会社からのSGを確認し、SG+CCがCC Cap限度額を超えないようにします。Notice of Intent発行後、Superannuation からCCの証明書が送られてきますので、その証明書をTax Return時にAccountantに提出、もしくは自分で申請すれば減税となり、Tax rerurnが増額になる可能性があります。
以上の説明は [Concessional Contribution (CC)]の説明です。基本的には「税金前にスーパーに入金する」という形となります。それに対し「税金支払い後のお金をスーパーに入金」する事を [ Non-Concessional Contribution (NCC) ]、またそれの限度額の事を[ Non-Concessional Contribution Cap (NCC Cap) ]と言います。いわば自分の通常の銀行預金からBpay等を使ってスーパーに入金するようなものです。
- Concessional contributions cap / CC Cap ==>Income Taxの減税になる
- Non-concessional contributions cap /NCC Cap ==>Income Taxの減税にならない
前述のCCの説明でも「Bpayを使って入金」と述べていますが、そちらは入金後スーパー会社から証明が送られ、それを元にTax が調整 (Tax offset)されますので結果的に減税になりますが、NCCはTax offsetがありません。
つまり貯金にはなりますが減税にはなりません。
FY21/22の現在、NCC Cap は$110,000、スーパー残高が$1,700,000以下の条件があります。またNCC Capの限度額以上入金した場合は47%のTax Rateが適用されます。(その他諸条件あり)何故NCCを行うのが良いのかは個人の状況にも依りますが、一般的に以下になります。
- スーパー外で資産を増やすより(Marginal Tax rate)、スーパー内で資産を増やした方が優位になる場合がある(スーパー内のTaxは15%)
- Taxable / Tax Free component を変更したい場合
- Government Co-Contribution をする場合
- Spouse Contributionをする場合
- その他
しかしSuperannuation に入金するという事は通常 Retirement Age まで口座にアクセスできない(お金をおろす事は通常できない)事は十分理解しておいてください。
< 以下参考サイト >